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掲載日:2022年2月6日
執筆:池内・浦辻・鮫島
mame-eco代表のブルームさん夫妻の普段の活動について
京都市内で地元のコーヒーを扱うお店から、コーヒー豆カスを回収している。また、活動に協力している店舗では、一般家庭から出たコーヒー豆カスも回収できる「収集スポット」が置かれている。ブルームさん夫妻は店舗に自転車で直接回収し、それをコーヒー豆カスとコーヒーフィルターに分別する。その後、京都の農家やガーデナーの方々に堆肥などに活用してもらうよう提供している。この活動を通して、2021年5月から2021年9月末までで10トン以上のコーヒー豆カスが回収されている。
今回私たちが行った活動について
活動内容としては、活動の1週間前に私たちがブルームさん夫妻にインタビューを行った。そのインタビューを通じて、活動理念や具体的な活動の内容を知った。
活動当日は、ブルームさん夫妻と私たちが一緒に自転車でコーヒー豆カスの回収を行った。数店舗ブルームさん夫妻と一緒に私たちも挨拶をし 、店舗で回収しているコーヒー豆カスをいただいた。次に、ブルームさん夫妻のご自宅に行き、回収したものをコーヒー豆カスとコーヒーフィルターに分別した。私たちが家の中に入れさせてもらうと中にはすでに大きなバケツがあり、大量のコーヒー豆カスがあった。回収後のコーヒー豆カスということでにおいの面が気になっていたが、カフェのようなとても香ばしい落ち着く香りが漂っていた。
分別が終わると、最後には、循環資源やエコ活動などの環境問題についてブルームさん夫妻とお話しさせていただいた。ブルームさん夫妻が実際に活動されているからこそ感じることや、これからの理想の社会の実現について、学生という立場から考えさせられるものがあった。
なぜコーヒー豆カスの再利用活動が無償で行われているのか
日本ではまだまだコーヒー豆カスの需要は少ないそうだ。その原因は、コーヒー豆カスが農業の堆肥になることや、循環資源となることが知られていないためである。私たち自身もこのmame-eco活動を知るまでコーヒー豆カスの活用について全く知らなかった。
そこで、ブルームさん夫妻は自分たちが無償でmame-eco活動を行うことで、少しでも多くの人にコーヒー豆カスが循環資源になることを知ってもらい、より簡単にエコ活動に参加したり、興味を持ってもらったりできるように、mame-eco活動を継続している。
どのようにして活動を広げていったのか
mame-eco活動は、「コーヒー豆のように小さいけれど、交流などによって小さな取り組みから大きく広がっていければ」という願いをかけ合わせてできた素敵な名前である。
この願いを込めて、活動を広げるために、ブルームさん夫妻はインスタグラムなどのSNSやラジオでの発信、営業のような形で自ら店舗に活動内容を説明するために訪問されている。そして、協力していただけるお店のマスターから、お客さんへと人づてにどんどんmame-eco活動の認知が広がっている。
活動を体験した感想
今回ブルームさん夫妻との、mame-eco活動におけるボランティアを通して1番印象に残ったことは、自分たちだけで活動を行うのではなく、自分たちが活動を行うことによって他の人にも同じような活動をしてもらいたいということに信念をもって活動されているということだ。
活動に参加させていただく中で、誰もが少しでも身近なところで世界がよくなるために活動しているということを感じた。特に、ブルームさん夫妻は自分たちが楽しくできる範囲で活動をするということを大切にされていた。無理をして活動するよりも、楽しいと感じることが出来る範囲で継続的に活動されていることに、尊敬した。
また、色々な方と人間関係を構築することも活動を通じて得られる大切なものだと学んだ。回収させていただいたカフェの店員さんの笑顔が印象に残っており、ブルームさん夫妻と同じ気持ちで活動に協力されていることを感じた。コーヒー豆カスが再利用されていく中で、「地域の人」、「世代や文化が異なる人」との繋がりなどを通して人間関係が広がっていき、みんなが幸せになることはとても素敵だと思った。
参加プログラム
活動先団体名
mame-ecoプロジェクト
団体の理念・活動概要
mame-ecoの活動はごみ減量とエコ活動。
環境問題などに共感するカフェ、ホテル、オフィスよりコーヒーかすを回収し、農家さんへ無料提供している。
団体連絡先